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2017-11

ほぼ無暖房なデザイナー住宅 木造編Ⅳ - 2017.10.31 Tue

前回、断熱材を施工後べーパーバリアを施し内部壁との空間に40mmの空気層を作るところまでお話ししましたが
なぜ、ベーパーバリアが重要なのか筆問がありました。それは呼吸する断熱材なら水蒸気を吸っても吐き出すから
バリアは不要ではないかとのことでした。
よく「使い方次第」といいますが、例えば冬リビングで鍋料理をしたとします。そこから立ち上がった湯気が照明やコンセント、
サッシと壁の間から入り込みます。入った分の水蒸気が出てくれば良いですがそれは難しいと私は想像します。
10年とか経過しカビなど発生する可能性は高いと思います。

晋ナイブコンセント

そこでこの様にバリアをした上に空気層を取り電気配線をしコンセントなど取りつけれは本体及び断熱層に湿気の侵入はなく
漏電火災も防ぎますし、将来電気配線の変更増設も容易です。

晋屋根アイシネン

上の写真は2重屋根の下の垂木間にアイシネン断熱材を吹き込んだところですが断熱材の厚みは18cmから23cm巾に
発泡します。

晋屋根キューワン

屋根のベーパーバリアは付加断熱を兼ねキューワンボード30mmを張りジョイントには気密テープを貼ります。

晋キューワン空気層

そして天井を仕上げる前に壁と同じく空気層を設け電気配線などをします。
これで内部からの湿気は壁や天井・屋根に侵入することなく長持ちする家造りの本体が出来上がります。
次回はその本体に内装を施す造作工事をご紹介します。

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ほぼ無暖房なデザイナー住宅 木造編Ⅲ - 2017.10.06 Fri


木造編Ⅰでは特に高耐久で気密・遮熱を兼ねた2重屋根構造を
木造編Ⅱでは漏水対策に考慮した壁の下地造りをご紹介しましたが今回はその続きで

晋通気

外に出る電気配線も防水工事を済ませ、その壁下地と外壁の間に上の写真の様に
空気が流れるよう加工された木を打ちつけます。

晋外壁下地

そしてその上に外壁を取付ます。この空気層により2重屋根と同様、建物内の湿気を外に出し建物の耐久性を向上させ
なお、夏の温度の上昇を抑える効果があります。温まった空気はこの壁の空気層を上昇し屋根の空気層につながり

晋棟換気

屋根上部の棟換気から排出されます。
上の写真は雨が吹き込まない様ハニカム状に形成された棟換気部材です。

外部からの漏水の心配がなくなったところでいよいよ断熱材の施工になります。

晋アイシネン

断熱材には色々な種類がありますが硬くなりずらい吹き付材「アイシネン」を採用しました。

晋十分に発泡

100倍発泡と言われ12cm厚の壁から十分に断熱材があふれ出しています。

晋断熱削り取る

そのあふれ出したアイシネンを綺麗に削り取ったところが上の写真です。

晋ベーパーバリア

上の写真できらきら光って見えるのが「ベーパーバリア」でその名の通りベーパー(水蒸気)をバリア(通さない)ための
工事が終了したところです。北海道では普及しているこの工事ですが本州では未だあまり普及していないようです。
下地処理や一工程増えるので敬遠されがちですが北海道に近い寒冷地では建物の長寿命化のために
重要な工事だと考えています。

晋内部空気層

そしてその上に40mmの空気層を確保するため木を打付けだしたところです。
新たに取り入れた工法も含めその内部空気層から次回ご紹介します。

省エネ住宅・気密測定の結果 - 2017.09.09 Sat


 前回お知らせの通り9月2日茅野市地球温暖化対策地域協議会による
「築一年後の省エネ住宅の気密測定」が参加者22名、委員さん立ち会いのもと行われました。

開会式

下の写真はその時の気密測定器ですが隙間相当面積C値は0.1c㎡/㎡でした。
2年前に新築時のC値が0.1をクリアしたことを発表しましたが築一年経過しても
その性能が低下しないことが証明されました。
また、ドイツの無暖房住宅の性能基準C値は0.2のようですので
それをはるかにクリアすることができました。

気密測定器

測定終了後も建築関係者の方々などの来訪もあり説明いたしましたが
特に特殊で高価な部材を使用しているわけではなく、施工手順の意味を理解し
手間を惜しまず工事に携わる必要性をお話ししました。

室内の様子

今後の家造りのいくらかでも御役に立てればと
施工方法はブログを見ていただければ解ると思いますが
解りずらい部分はお尋ね頂ければ出来る限りお答えいたします。

2017エコフェスタ

今後も協議会を通じ快適で環境にやさしい省エネ住宅の造り方など発信できればと思います。
協議会で次のイベントは10月28日茅野市の環境展「エコフェスタ」です。
遊びにいらしてください。

次回からは現在完成間近の「ほぼ無暖房なデザイナーズ住宅」の続き、木造編Ⅲをお届けします。

省エネ住宅見学会のお知らせ - 2017.08.23 Wed


私も参加している茅野市の協議会で、以前「高気密住宅とインナーテラスの融合」のタイトルでご紹介したお宅を
建築主様の御好意により9月2日午後2時から公開で気密測定をさせて頂きます。
協議会で取り組む目的は「住宅におけるCO2削減=家計にも優しい」を目指すところにあります。
ひと夏を越えると木造の建物はだいぶ乾燥し無垢板は縮み隙間もできたり、塗壁にも少しヒビが入ったりもします。
新築時の気密測定が一般的ですが、この様に乾燥・伸縮した築一年後の省エネ住宅が
どのくらい性能を保っているのか検証します。

デジカメチラシ新

場所は諏訪郡原村で諏訪南インターからズームラインを八ヶ岳方面へ。
エコーラインと交わる深山の信号を直進し右に初めて見えた家「カントリーホーム」様の手前で
左の細い山道に入って約50m林の中にあります。
案内にはありませんが翌日9/3も10時~4時の間見学できます。
ご希望の方には建築主様からアロマ虫除けエッセンシャルオイルの作り方も教えていただけます。
是非お出かけください。

ほぼ無暖房なデザイナーズ住宅 木造編Ⅱ - 2017.08.12 Sat


晋タイベック

建物は漏水すると大変困ります。
前回省エネで雨漏り防止に有効な2重屋根の造り方をご紹介しましたが、今回は壁の造り方のご紹介になります。
省エネ住宅の基本は気密性能ですがその性能を高めなお漏水に有効な方法として、上の写真の様に透湿防水シートは
3m材を使い、しかも接着工法で行います。一般的な1m材をタッカーで止めているよりかなり効果が上がります。
今回の建物はデザイン上屋根の出が少ないのでより有効と思われます。

晋窓隅

シートはデュポン社のタイベックを使用しています。たしか保証が一番長い商品だったと思います。
シートを先貼りして窓廻りの内側に折り込みます。

晋窓コーナー気密テープ

そしてコーナーには気密テープを張ります。
窓1つに対して4箇所それを全ての開口部に施すので根気のいる作業になります。

晋サッシ取り付け

サッシに不具合があって漏水したりサッシの裏側で結露してもその水分を中に入れない工法です。
目に見えない部分ですが長い間に起こる窓廻りの腐食防止に有効と思われます。

晋ドア

上の写真はドア枠の湿透防水・断熱・調湿・気密をひとつのテープで実現した「VKPトリオ」ドイツの環境技術賞第一位を受賞した
商品です。ウルトジャパン㈱が扱っています。2mm程度のテープが右の様に5cmに膨れ上がりました。

晋ウルト

そのテープをドア枠に貼り膨れてくる前に建物に取り付けます。

晋玄関チャイム

右に玄関ドアが取り付きその左がチャイムと外灯用のスイッチですが

晋気密ボックス

風雨・虫の進入を防止し気密性を高める透明なボックスを使い電気配線を行います。
省エネ住宅には必需品です。
晋気密ボックス中

建物内部から見ますと透けて見えますがこれで漏水の心配はなくなりました。
この様に下処理を済ませ内部は断熱材の施工に入ります。
次回もこの続きをお届けします。

ほぼ無暖房なデザイナーズ住宅 木造編Ⅰ - 2017.07.15 Sat


晋ヒバ

建て方が始まり外周部の断熱基礎部分にヒバの土台を据え付けるところですが
コンクリートからの湿気が土台に伝わらないよう
また、隙間なく気密がとれるようにゴムのチューブが2本付いたシートを敷きつめます。

晋内部の基礎

内部の基礎に土台が乗る部分は空気が行き来できるように隙間をつくります。

晋金物貫通穴

工事現場でなかなか行われない一手間ですがこの様な金物が貫通する穴には

晋貫通穴断熱

断熱材を詰め熱が伝わることを防ぎます。

晋穴テープ

そして気密テープで仕上げます。
全てこの作業を施すのは結構大変ですが金物から結露を起こし耐久性を損ねたり、
断熱性能に影響を及ぼしますのでしっかり施工することが重要です。

晋ルーフラミテクト

こちらの様子は以前にもご紹介しましたが耐久性が増しなお夏涼しい2重屋根を造るところです。
一般的にはここで黒や緑色した防水紙を貼り仕上屋根材ですが、ここではまず透湿し防水性のあるシートを貼ります。
一般的な方法ですと蒸れて屋根下地が腐る現象が報告されていて
こういったシートの使用はいずれ義務付けられるであろうと建築情報誌に取り上げられていました。
この写真のシートはそれらの性能に遮熱性をプラスさせたルーフラミテクトという商品です。

晋屋根空気層30

ルーフラミテクトに仕上屋根材でも十分ですが2重屋根はこの上に30mmの通気層をつくります。
壁の通気層からこの通気層を通り屋根のてっぺんから抜けるようにします。
晋無垢杉板
晋杉板アップ

空気層の上に無垢の杉板を張ります。

晋フエルト

フエルトを張り仕上屋根材の下地ができ2重屋根の完成です。
この様な2重屋根は昔ながらの土蔵工法を参考にオリジナルに考えたものですが、
現在内装工事が進行中の現場には新しいオリジナルな工法も取り入れて性能アップを図っています。
だんだんにご紹介いたします。



ほぼ無暖房なデザイナーズ住宅 基礎編Ⅱ - 2017.06.17 Sat


前回に引き続き基礎工事の様子をお伝えします。

晋外枠

外側の型枠が組まれました。

晋コーナー

晋ホールダウン

コーナーには地震の時柱が浮き上がらないよう金物で引っ張るボルトを埋め込みます。

晋基礎仕上がる

この様に仕上がりました。
ベタ基礎から立ち上がり部分のジョイントには防水塗装を施します。
白く見える部分がそれです。

晋汚れ防止シート

土を埋め戻すとすぐに汚れ防止のシートを敷き

晋土台敷き

90cm角に土台が組まれ

晋床下

床下は全て行き来できるようになっています。

晋24

24mmの構造合板が張られ

晋建て方

いよいよ建て方の開始です。

次回からは木造編をお届けします。
お楽しみに。

ほぼ無暖房なデザイナーズ住宅 基礎編Ⅰ - 2017.05.23 Tue


前回基礎を造る前に地盤を強くする地盤改良の方法をご紹介しました。

有賀地盤改良完成

上の写真はその続きですがこの工事の次に

有賀丸い地中柱

丸い地中の柱の高さで砕石が敷きつめられ

有賀鉄筋

地中の湿気が上がらない様に防湿シートを敷きつめ鉄筋を組みます。

有賀配筋検査

この段階で第三者検査機関による配筋検査で施工内容がチェックされ、コンクリートが打たれ見えなくなる鉄筋の重要な
証拠となります。

有賀ベタ基礎

綺麗にベタ基礎が仕上がると立ち上がりの型枠を組みます。

有賀外回り断熱基礎

外回りの立ち上がり基礎の内側にはカネライトフォームという断熱材を挟み込みコンクリートを流し込みます。
基礎断熱工法です。

有賀基礎打ち継

ナルストップ

ベタ基礎と立ち上がり基礎の打ち継部分から水が進入しないようナルストップという止水材を施します。
黒く見える部分がそれです。

次回もこの基礎工事の続きをご紹介します。

ほぼ無暖房なデザイナーズ住宅 そのⅠ - 2017.04.29 Sat


今回から、標高1,000mを超える寒冷地でもほんのわずかなエネルギーでトイレも脱衣場も家中暖かい。
その様なこれまでの施工実績はそのままに、近代的なデザインを取り入れた「デザイナーズ住宅の造り方」をご紹介します。

有賀珍しい機械

地盤調査及び掘削をした結果、地盤を補強した方が良いと判断されたときは地盤補強工事を行います。
この珍しい機械はその工事に使われる機械の一つで、この中で材料を混ぜ合わせ

有賀 ポンプで送り

ポンプで送り込み

有賀重機で

有賀 送り込む

重機で土の中深く材料を送り込みます。

有賀1.8m

するとこの様に土の中に丈夫な丸い柱が出来あがります。

有賀基礎の乗る部分

基礎が乗る部分約1.8m間隔に施工されます。これを柱状地盤改良(セミパイル工法)といいます。
この地盤改良がおこなわれた上に基礎工事が始まります。
次回はその様子をお伝えします。

「エアコン1台無暖房住宅」の造り方 使用してみて - 2017.03.30 Thu


無暖房住宅の定義は「エアコン1台で家中暖かいこと」と題して今回を含め8回にわたり特集してまいりましたが
工事中をご紹介し昨年秋完成しこの冬エアコン1台で過ごされた標高1200m原村のインナーテラスのあるS様宅の
使用してみた感想などをご紹介します。

玄関よりリビングに入ったところです。

篠玄関より望む

暖房は上の写真中央にあるエアコン1台です。
今のところ遠距離通勤をしているためアイパットのアプリによるエアコン遠隔操作により
スイッチのオンオフや温度調節ができるため非常に便利だったそうです。

リビングの上は吹抜けになっていて2階はオープンなホールとその奥に寝室があります。
2階には暖房がありませんが快適な夜を過ごせたとのことです。

篠リビング上吹抜

北側奥には浴室等の水廻りがありますが温度差もあまりありません。
板張りの壁の奥が水廻りです。

篠階段


篠2階ホール

2階ホールから1階ダイニングを望んだところです。

篠吹抜窓

吹抜の窓からは雪景色が見えます。

まだ完成したばかりですのでコンクリート等が熱を奪っていますが一夏を超えればより快適になります。
この様にわずかなエネルギーで家中均一な温度を実現できました。

篠外観雪景色

建物左側が断熱材が入っていない半オープンエアなインナーテラスです。

篠バイク

コレクションのバイクをいじったり

篠趣味の作業

趣味の作業を楽しむスペースになっています。
日差しのある時はサンルームとなり、暖かさを本体に取り入れることができます。
このスペースにはいずれ薪ストーブを設置し火を楽しむ予定だそうです。
その暖気を本体に送り込めばエアコン暖房も不要になることでしょう。

札幌屋外器

14日から取引先のご厚意により北海道へ建物見学に行ってきました。
上の写真は札幌市内ですが最近はやはりエアコン暖房が多く屋外器を高く設置してありました。

北海道ぶ厚い断熱

北海道の家造りの基本はもちろん断熱と気密で、ぶ厚い断熱材を丁寧に施工して気密シートを張るところでした。

3月末、蓼科山が望める標高1200m程度の茅野市湖東で新築住宅の基礎工事が始まりました。
次回からはそちらの工事の様子をご紹介します。

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Author:ホームデザインHARATA
ひと手間をかけた丁寧な仕事で、暖かい家づくりを目指している長野県茅野市にあるホームデザインHARATAの家づくりを紹介していきます。
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